11月2〜4日にカリフォルニア州グレン・ヘレン・レースウェイで開催された
『第34回ワールド・ベテランズ・モトクロス・チャンピオンシップス』に参戦してきました。
↑ 世界20か国以上、延べ1300台を超えるエントリーでにぎわったワールドVET。
ゼッケン/130 マシン/ホンダCRF450R
+60エキスパートクラス参戦
土曜 2位/1位 総合1位
日曜 2位/2位 総合2位
土曜はライバルのピート・ディグラーフは出場しておらず、代わりに「新たなライバル出現」状況となり、ヒート1はワシントン州の#64マーク・カストナーがトップフィニッシュしたが、ヒート2で踏ん張って1位となり、総合優勝できた。ゴール直後には『勝利者インタビュー』も受け、「土曜+60エキスパートクラスはワールドVETでもすっかりお馴染みニッポンのイダが獲りましたー!」とアナウンスされた。
↑ ワールドVETでほぼ初めて見る名前、#64マーク・カストナーは元AMAのレジェンド。うーむ、相手にとって不足はないっ。
↑ 日の丸もはためくグレンヘレンでトップのマークを追いかけるカミカゼ。
そして日曜は、#16ピート・ディグラーフ(カナダ・64歳)との一騎打ちレース。まったく衰えを見せないどころかさらに速くなった感のあるピートに喰いついて走り、きのうのライバルは引き離して、2位/2位の総合2位。ウーン、今年も2位か!悔しい!!
↑ ホールショットのあと一気に山頂に駆け上がるカミカゼ。
↑ ピートとバトる。
↑ ヒート2の第2コーナー手前。アウトからピートが、インからカミカゼが行く。後ろの#49はオクラホマのレジェンド、トレイ・ジョルスキ。6番手に#34チャンドラー佐藤がいる。
土曜・日曜の4ヒートともに(さらに前週のローカルレースの2ヒートでも)すべてホールショットを決めたのは満足だった。
ライディングテクニック、セットアップ、体調、作戦、etc、限られた時間の中で集中し、レースを堪能し、今この時のベストを尽くして走った。
スポンサー各社の皆様、おかげさまで今年も精いっぱい走りました。多くの方々からの応援、ご声援ありがとうございました。
走り終えたとたん、来年はもっとああしてこうして、、、と今から言ってます。
◆ワールドVET公式サイト(リザルト・2019情報等)
◆それでは以下に、出発した10月25日から日を追ってアップします。
◆10月25日(木) NARITA〜LAX〜RIVERSIDE
↑ ライディングギア(JT、SHOEI、ガエルネ、ラフアンドロード)バッグ2個、タイヤ(IRC)装着した前後ホイール(DIDリム)を持って成田を出発。同日午後ロサンゼルス到着、レンタカーのカーゴバンで一路、リバーサイド方面へ。
◆10月26日(金) RIVERSIDE
↑ ガレージにてSHOWAサスペンション等セットアップ作業。まだ時差ボケの中で。
◆10月27日(土) GLEN HELEN (SAN BERNARDINO)
↑ グレン・ヘレンのローカルレース『REMモトクロス(オクトーバークロス)』参戦、朝7時に行き当日エントリー。毎年ハロウィン真っ盛りの時期なので受付のボードも可愛い。
↑ REMでの日本人ライダーはカミカゼ1人だけ。本番は来週末なので、まぁ肩慣らしということで、セッティングしながら+60エキスパートクラスを走った。で、アメリカ生まれのJTウェアが周りに意外と少ない、人気はFASTHOUSEとオニール。
↑ 久しぶりのグレンヘレンだったが、ヒート1からホールショットが決まって、トップ走行へ。
↑ 全開、全開のグレンヘレン! このぶっ飛ばし感がたまらない。
↑ レースの合間はコース研究。AMAプロモトクロスとはちがって誰でも走れるレイアウトになっている。が、サンドのコーナーは結構テクニカルだ。
↑ ヒート2もロケットスタートで引き離す。周りはほとんどワールドVETライダーだ。ほぼワールドVETのコースでおこなわれるので、みんな予行演習として出ている。少しでもコースに慣れたい海外遠征組も結構来ていた。
↑ 前哨戦はまず無事にピンピンの総合優勝。
みんなと「また来週ね」と言い合い、スーパーでステーキ肉と野菜とビールとワインを買い、ホテルへ帰って洗濯。
この日は常宿のよく知ったホテルだったが、通された部屋では「テレビがつかない!」「電子レンジが壊れている!」などトラブル続々。ようやくTVリモコンや電子レンジを交換してもらって一件落着。お手頃価格の宿は想定外のことも色々ある。
◆10月27日(日)・28日(月) RIVERSIDE・ONTARIO
洗車、ウォーキング、買い物など。
日本では売っていない頼まれ物など、チャパラルやMSRに行くとちゃんとあるのがエライ。
↑ リバーサイドのルビドーは岩石山。麓のPから遥か上方の白い十字架のところまで小1時間のウォーキングは、レース後の筋肉をほぐし、時差ボケを消すコンディショニングにちょうどいい。
↑ ルビドー山頂は風が爽やか。観光地ではなく地元の人々のウォーキングエリアといった場所。
◆10月30日(火) COMP EDGE (HESPERIA)
↑ コンプエッジのコースでチャンドラー佐藤くんと待ち合わせて練習。チャンドラー夫妻は先週末はベーカーズフィールドのNASCAR観戦を楽しんでいたらしく、この日が渡米後の初ライドとのこと。
そしてこの日は北海道レジェンドの源治篤くんが札幌〜成田〜オンタリオ入り、夕方のホテルで合流。
↑ キッチン付のホテルの部屋で夕食を日々自炊していた。外食するより断然安く、メニューも自在。レースパフォーマンス発揮に赤身肉を、コンディション維持にアスパラやセロリ、トマトにベビーリーフなどオーガニック野菜などを採る。
これにビールとカリフォルニアワインでOK、『塩分・糖分・脂肪分』を考慮した『中高年アスリート向けディナー』になる。
↑ 「レース前は炭水化物も摂らねば(持久力アップのためのカーボローディングといいます)」ということで、焼きそばとチャーハンの入った中華料理をテイクアウトする日もある。サーモンやティラピア(いずみ鯛))など魚がメインの日もある。
これにビールとカリフォルニアワインで(以下同文・笑)。
◆10月31日(水)RIVERSIDE
午前中ガレージでレース準備作業のあと、源治くんとMSRへ。
↑ いつ来ても賑わっているMSR。中古車市場も好景気だ。
↑ マルコム・スミスのミュージアムには往時のビンテージマシンが展示される。
◆11月1日(木)GLEN HELEN
この日はグレンヘレンの一般走行日で、カミカゼは再びコース研究の日。源治くんはワールドVET用のレンタルバイクに対面し、セッティングライドだ。STAPOで2019新車CRF450Rを借りていた。
↑ アメリカンレジェンド、ダニー・ハンセン(右から2人目)と再会を喜び合う。この日はプライベートレッスンをしていたようだ。
↑ カナダのピート・ディグラーフ 64歳と。+60エキスパートクラスの宿命のライバルだ。カミカゼより2歳年上だがオニのように速いディフェンディングチャンピオン。
カミカゼが被っているオニールのキャップは、ジム・オニール社長(+70クラス出場)から直々にいただいた。
◆11月2日(金)GLEN HELEN
ワールドVET公式練習日と受付日。コースはすべてワールドVET用となり、年齢別に交代で練習走行する。
この日からはワールドVETライダーだけがピット設営することとなり、あちこちに顔見知りも。
↑ 似た人がいるなぁと思えば本物のマーティ・スミスだった(左から2人目)。日本のことを褒めまくってくれる親日家レジェンドだ。
↑ こちらはハワイ州オアフ島からの3人組。アロハ〜(ハワイ語はそれしか知らないし)連発。
↑ レースウィークの週末はグレンヘレンへのアクセスが便利なコルトンの町に宿泊した。
源治くんとは別のホテルになったが、毎晩一緒に部屋で夕食宴会していた。
◆11月3日・4日 GLEN HELEN
いよいよ決勝レースである! 1年間の集大成を存分に発揮したい。
↑ レースを前に、カミカゼもチャンドラーも『武士の精神集中』、静かな日本ピット。
↑ 自分のクラスの2つ前のレースが始まる頃にウェイティングエリアへと向かう。#16はライバルのピート、背が高く450にも両足がべったり着くのが羨ましい。ピンクのタンクトップがピートの奥さん。
↑ チャンドラーにホールショットデバイスをセットしてもらう。
↑ スタートではいつも源治くん(+55エキスパートクラス出場)がサポートしてくれた。
↑ 集中。集中。 源治くんが着ているTシャツがライダー達に人気絶大。
↑ 土曜はヒート1を#64マーク・カストナーに獲られたがヒート2で獲り返した。見知らぬ外人さん達があちこちで応援してくれたのは嬉しかった。
↑ 日曜は#33アリゾナ州のエリック・マッケンナと2番手争い。当然だが年ごとに+60クラスに上がってくるので年下ライバルが増える。
日曜は総合2位だったが転倒もケガもなく走り切り、また来年につなげます。
↑ レースを終えてポンダーを外したら、『ライアン・ダンジー 5』と(笑)。ほほう、去年のですか?
↑ お疲れ様! 各々ワールドVET満喫のチームニッポン、リバーサイドの韓国焼肉で打ち上げ!また来年ね!
◆2018ワールドVETの模様は、
月刊ダートスポーツ 1月号 (11月24日発行)カラー2ページ
月刊単車倶楽部 1月号 (11月24日発行)カラー2ページ
月刊ミスターバイクBG 1月号(12月14日発行)カラー5ページ
Web.MrBike(オンラインマガジン)
に 掲載&アップされました。